「野首おじちゃんトランプ」は普通のトランプと少し違います。普通のトランプには1〜13までの数字がありますが、このトランプには数字がありません。替わりにおじちゃんの顔が描かれています。数字がない事がトランプで遊ぶ際に不都合を生じさせると思われるかもしれませんが、そんな事はありません。
むしろ数字がない事で遊び方は無限に広がります。ここでは「ジジ抜き」「ジジ合わせ」「ジジ並べ」「野首ページジワン」「ジジポーカー」の5つのゲームの遊び方を紹介します。

※野首おじちゃんカードはおじちゃん15名×4スート(♠)の60枚+ジョーカー4枚の計64枚です。

 

独自のルール

セット

 15人の野首のおじちゃんのカードがあり、各おじちゃん4スート(♠)のカードがあります。一人のおじちゃんの♠の4枚で「セット」と呼びます。15人のおじちゃんがいるので、15セット計60枚のカードを使ってゲームを行います。この15セットはゲームや環境に応じて使用するセット数を自由に選ぶ事ができます。

 通常日本で使用されている英米式の52枚(13セット)で遊ぶ事はもちろんの事、短い時間で遊びたいときはセットを減らしたり、大人数で遊ぶときにセットを増やしたりする事ができます。

「家」と「帰す」

 野首おじちゃんトランプでは通常のトランプで「場」と呼ばれるものを「家」、「捨てる」を「かえす」と表現します。 おじちゃん達を捨てるなんて例えゲームでも言っちゃダメですよね。

 

 

 

ジジ抜き

いわゆる「ババ抜き」です。

推奨遊戯人数 3人〜9人   推奨セット数 10セット(40枚)〜15セット(60枚)

 

 

 

ジジ合わせ

いわゆる「神経衰弱」です。

推奨遊戯人数 2人〜10人   推奨セット数 10セット(40枚)〜15セット(60枚)

 

 

 

ジジ並べ

いわゆる「七並べ」です。

推奨遊戯人数 4人〜8人   推奨セット数 11セット(44枚)、13セット(52枚)、15セット(60枚)

☆並べる順番☆

・おじちゃんを並べる順番は一番最初に並べたおじちゃんに倣う。
・縦の列は全て同じおじちゃんでなくてはならない。
・まだ家(場)にでていないおじちゃんは、同じスートの横に配置できる。

☆パス☆

・パスは3回まで。
・出せるおじちゃんを出さなくても良い。

☆ジョーカー☆

・ジョーカーは自分の手札が置ける場所以外ならどこにでも置けるが、置くときは一枚飛ばした先のおじちゃんも一緒に出さなくてはならない。
・ジョーカーが家に出されたら、その位置のおじちゃんを持っているプレーヤーは手札から出さなければならない。
・ジョーカーが最後の一枚になってしまったら負け。

1、センターのおじちゃんを決める。

※きった山札から適当に引いても良いし、「センターに置きたい」と思ったおじちゃんを選んでも良い。

2、おじちゃんを配布後、センターおじちゃんを持っている人は手札から取りだし家の中央に4枚縦一列に並べて置く。

スートの並びは特に決まっていませんが、黒→赤→黒→赤だと分かりやすくてオススメです。

3、センターおじちゃんが並べ終ったらゲームを開始する。♠のセンターおじちゃんを出した人から順番にプレイする。以下左回りに番が回ってくる。

4、家に出せるおじちゃんを持っていない場合、プレイヤーはパスを宣言する。パスは3回しかできない。
4回目のパスをした(3回パスしても出せるおじちゃんがない)時点で負けとなる。そのプレイヤーはゲームから脱落する(はき出し)。
※脱落したプレーヤーのカードは家に並べる。

5、ゲームの途中で脱落しなかったプレイヤーの中で、最初におじちゃんを全て使い切ったプレイヤーが優勝である。以下順に、(ゲームの途中で脱落しなかったプレイヤーの中で)、2番目、3番目、…に手札を全て使い切ったプレイヤーが2位、3位、…になる。

 

※15セットでゲームをプレイする場合は、センターおじちゃんから両サイドに7列並べていく。

仮に手札が左図の場合…

・♣の谷村さんは「右4の3段目」に置ける。
・♠︎の有馬さんは「左4の1段目」に置ける。
・♠︎の深川さんも「左4の1段目」に置ける。
・♣の寺原(一)さんはどこにも置けない。
の宮下さんは「左1の2段目」に置ける。
の大園さんは「右6の4段目」に置かなくてはならないが、の大牟田さんがまだ出ていないので今は置けない。
・しかし、「右5の4段目」にジョーカーを置く事での大園さんを置く事ができる。

※他のプレーヤーが「右7の2段目」に♥の有馬さん、♥の深川さん、♣の寺原(一)さんを置いた場合かなり厳しい状況になってしまう。
※♥の宮下さんはギリギリまで手元に残すとゲームを有利に進められる。
※♣の寺原(一)さんは早めに家に帰してしまいたいので、「左3の4段目」にジョーカーを出して、「左4の4段目」に配置したいところだが、そうすると♠︎の有馬さん、♠︎の深川さんが帰せなくなってしまうので悩ましいところ。3枚のうちのどれかを帰して様子をみるのが得策か?

 

 

 

野首ページジワン

アメリカンページワン(UNOの元になったゲーム)の野首おじちゃんトランプ版

推奨遊戯人数 2人〜8人   推奨セット数 13セット(52枚)〜15セット(60枚)

 

 

 

ジジポーカー

「役」の紹介

「野首おじちゃんトランプ」には数字の概念(カードごとの強弱)がないので、独自の「役」が存在します。役にはそれぞれ得点が決められており、事前に決められたプレイ回数を終えた時点での合計得点数で勝敗が決まります。(通常のポーカーでは一戦ごとに勝敗が決まりますが、ジジポーカーでは麻雀の様な仕組みとなります。(最初に10点(適当)に到達した人が勝ち。みたいなルールでも可)

 

 

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